FC2ブログ

2018-08

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

MOOSIC LAB

index_main-img130310.png


お知り合いの女優さんが言ってました。

「映画太郎やMOOSIC LABやシネマインパクト、
 同じ役者さんが色んな作品に出てたりするし、監督も同じような人たちばかりだし、
 身内ノリというか、関係者じゃないと観に行ってはいけない雰囲気があって観に行けない」と。

とても共感できる言葉でした。
しかしながらシネマインパクトの『恋の渦』や、
MOOSIC LABの『おとぎ話みたい』は
一般の観客にも届いていると思うので、
一概にそうとは言い切れませんが、このような空気があるのも事実。

役者さんだって色々な作品に出たい。
色々な作品に出た結果、身内ノリに取り込まれてしまう感じ、
どうしようもないと思う。

結論として、
「一般の観客に届く映画を作らなければならない」
ということだとは思うのですが。

しかしながら一般の方々は映画なんて年に1、2本くらいだと思うし、
ホント、そういう人たちに届くように、
ちゃんとしっかり考えて映画を作らないといけないと思う。
誰だって身内ノリで終わらせたくない。

何本か観たので感想を書きます。
いつものように自分に素直に本音で、お馴染短くあらすじ付けて。


MOOSIC LAB
音楽と映画の融合、主に若い映画監督、
ミュージシャンを組み合わせて、
映画を作り上映するという企画です。



3プログラム観たので感想です。
観てない人は置いてけぼりになりますし、
かと言ってネタばれもしますのでご了承ください。



『あの娘はサブカルチャーが好き』
好きな女の子を口説く為に映画に出演してもらったはいいが、
女の子には衝撃の過去があって苦悩する監督を描くフェイクドキュメンタリー。

最近似たような話をたくさん聞く。
フェイクじゃなくてノンフィクションで。
正直、気持ち悪いなと思う。

なのでもはやフェイクじゃなく、とても感情移入して観ることが出来て、
おもしろかった。
でもなかなか一般の人には伝わり辛いだろうなとも思う。
映画制作って見せられてもとっても地味だし。

主演のアベラヒデノブは『大童貞の大冒険』を観た時にも思ったけど、
立ち姿が良い・顔が良い・声が良い
の良いとこ尽くしなので、
とても素敵な役者さんだと思う。
あと多分、とても良い人だと勝手に思ってる。


『おとぎ話みたい』
女子高生が先生に恋する話し。

上の1文だけで全然観たいとは思わないでしょうけど、
そこは天才山戸監督マジック。
心にガツンと届く、傑作でした。
『あの娘が海辺で踊ってる』を観て、
『リリイ・シュシュのすべて』を観た時と同じくらいの衝撃を受けてから、
山戸監督のファンです。

感情を表現するナレーションの量が多くて、情報過多。
これを山戸節と呼んでます。
そして毎回、観たことのないシーンを観たことのない描き方で見せてくれる。

1つ残念だったのは、
バンドのライブシーンが随所に入って来るところ。
撮り方が客観的過ぎて何も伝わるものがなくて、
ライブシーンが入って来る度に感情が途切れてしまった。

バンドのファンは良いと思う。
バンドのファン以外の人には届き辛いなと思った。

舞台挨拶では山戸監督1人が持って行っちゃう感じ、
結果、1番おもしろいのは山戸監督自身ではないか、という疑惑。


『ダンスナンバー 時をかける少女』
会ったこともないバンドマン運命感じて恋した女子高生。
しかしバンドマンは別の女性に夢中で。

映画としては好きじゃないけど、とてもとても好きな作品。

矛盾してるだろうけど、
そうとしか言えない感じ。

MOOSIC LABで観た中では1番好き。
ファンである山戸監督の『おとぎ話みたい』よりも好き。

つまりこの映画、とても大好きな映画。

演劇チックと言ってしまえばそうだけど、
観たことのないシーンを観たことのない描き方で見せていて、
音楽の使い方とかセリフとか演出とか、とてもとても好き。

我妻三輪子はとんでもない女優だった。
怖いくらいに。

我妻さんの笑顔は、
心の底から笑っているようで、観ているこっちまで笑えて、
我妻さんの泣き顔は、
心の底から泣いているようで、とても哀しい気持ちになる。

キャリアのあるプロだから、才能だからと割りきっちゃあいけない。
若い役者さん達はこの技を研究して欲しい。
ホント、我妻さんは上手い。
怖いくらいに上手い。

というかこの作品、
本当にとても好きだ。

バイバイの後の手をポンッ、
この演出とても好き。


『トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ』
バンドマンと映画館で働く悩める青年2人が、入れ替わる話し。

平波亘監督作品は嫉妬心から今まで観たことがなくて、
今回が初めて。

とにかく格好良い。
「そうなれば格好良いな」という期待を裏切らない。
それを越えてく。
面白かった。
案の定、嫉妬した。

ただ、
ストーリーラインは3本、
どうしても椿パートが弱く感じた。
1作品に謎の女を2人出して成立させるのは、とても難しいと思う。

観客は前半の紙芝居でグッと椿パートを掴まなくてはいけないけれど、
僕は全く頭に入って来なかった。
せめて字幕か、またはアニメーションならまだ入って来たかもしれない。

そしてさほど椿パートと本線がシンクロせず、
ならば椿パートを無くして2本のラインを充実させた方が
より面白くなったのではないかと思う。
本線だけで十分面白いから。

主演の立木庸平さん。
大杉漣の凶暴さと、星野源の優しさを持ち合わせた、
素敵な役者さんだった。
正確には役者さんではなく、バンドの人だけど、
役者やってほしいなーと思う。
すごく上手い。

全然関係ないけど、
星野源が今度映画に主演するくらいだから、
立木さんも役者をやるのは有りだろうと思った。
思ってフト思った。
星野源は元々役者だよって!
大人計画だよって!
あぁマルチな才能羨ましい。

あと後藤ユウミさんは前々から誰かに似ていると思っていたけれど、
この作品を観てやっと分かった。
いつかお逢いした時に本人に直接伝えてみよう。
殴られるかもしれないけれど。。


『ひとりの馬鹿』
あるバンドの曲に触発され殺人を犯した息子の母親が、
その曲を作ったバンドメンバーを1人ずつ殺していく話し。

怒ってます。
本当に、この作品が大嫌い。
ここ何年かで1番。

監督は、何を描きたかったのか、
さっぱり分からない。
緊張感はゼロ。
シリアスに描くわけでも、コメディで描くわけでもなく、
本当に理解出来なかった。

どんなに好きじゃない映画でも、
監督の描きたいことが分かれば納得できるし、
新しい発見も出来るけれど、
この作品にはそれがなかった。

これじゃあ、
監督が加害者で、
出演者と観客と
他作品の監督さんたちが被害者だ。

この作品は、
人の死の重さを描き、人の死を考えさせる映画ではないのなら、
エンタメに、
例えば『オールド・ボーイ』みたいな復讐劇にすればいい。
でもそういうのをやろうという意思さえ、皆無。
感情移入させる気配もない。
序盤の電話機のカットから、おかしい作り。

ただただ、
母親がバンドメンバーを殺していく。人形を車で轢いたり、
軽いブロックで頭を殴ったりという、
どこかで観たことあるシーンを
真似しました、な作りで。

あぁそうか、
ちょいグロなスプラッター映画にしたいのかと一瞬思ったけれど、
血が全く出ない。
出せるのにあえて出していない。
理由が分からない。

そして予告編にもなり得ない雑な作りで、
さも予告編ですよと言わんばかりの時間の飛ばし方で。

本当に、意味が分からない。
お金払って観に来ている観客に失礼だし、
もしもプロデューサー的な人がいるのなら、
作り直し、または上映しない、を選ぶべきだと思う。
MOOSIC LABの質を、出演者たちの質を、
そして出演し楽曲提供してくれたバンドの質を、
限りなく下げている。

別に初めて監督しましたって人や、
学生の作品ならまだ許せる。
でもこれはおもしろい作品を、
話題になる作品を撮り続けている大畑監督、朝倉監督の共同作品だからこそ、
苛立ちが止まらない。

完全に手を抜いていると思った。

パート2もあるらしいけど、
絶対観ない。

聞けば「未完成です」と。
そんな言い訳あり得ない。


『PRIDE』
PVを撮りに名古屋からやって来たおじさん監督が、
ミュージシャンに振り回される話し。

やりたいことは分かる。
序盤の新幹線へのズームアップで、
監督は良い人だなと思った。
あれだけ頑張って作ったのだから、
ラストはPV映像が観たかった。
フェイクだとしても。


『GREAT ROMANCE』
人間と人形が恋に落ち夫婦になり。

尺は2倍だけど鉄拳の『振り子』と同じ内容なので、
監督は泣かせたいのだと思った。
でも泣けなかったし、響かなかった。

単純に人間と人形と言う組み合わせが妙で感情移入し辛い、
ってのもあるけど、
出来事だけを描いていて、キャラを描いていないからだと思う。
展開の驚き、カメラワークの上手さがあればもっと響いたと思うし、
人形でやるのであれば人形にしか出来ない描き方があったはずだと思う。
『テッド』でやってるみたいに。
でも多分、大体『トイ・ストーリー』でやっちゃってるとは思うけど。

人間と人形の組み合わせの新しさ、
それ以上のものがなくて残念。

お知り合いの女優、清瀬やえ子さんは、
声がとても良い女優さん。
今回声を封印され、表情のみで伝えなくてはいけなかった。
清瀬さんなら、声が無くても、もっと出来たと思うな。
目とか口とか手の動きとかで!


『ミヤジネーション』
世界チャンピオンと映像作家という、
2つの顔を持つ宮地さんを追ったドキュメンタリー。

宮地さんとはこういう人です、という紹介を描いた長い長いオープニングで、
セットアップは完璧。
完全に感情移入。

おもしろかった。

ただ、転機も葛藤もスランプもなく、
普通に考えたらドキュメンタリーとしては弱いけど、
おもしろかったのは単純に宮地さんと監督の人柄だと思った。
好きになったもの。

次回作は立場を逆転させ、
宮地さんが監督して今回の監督を追う『マナツネーション』というドキュメンタリー。

観た人薄々みんな思っていると思うけれど、
宮地さんは監督のことが好きだと思う。
逆に監督が宮地さんのことを好きかもしれない。

ならば『マナツネーション』では是非、
映画のラストで、
テロップで愛の告白、
劇場で初めて作品を観た真夏さんの驚きの表情を客席からカメラで捉え、
その映像をスクリーンに映し出し、
真夏さんの答えで映画を完結させるという、
そんな公開プロポーズをやってほしいなと勝手に思いました。
普通に泣くし、死ぬまで忘れないと思うもん、観客の1人として。

フェイクは冷めちゃうからガチに。
2回目の上映以降は、1回目の、
リアルなリアクションを捉えた映像を流せば良いと思う。


Bプログラム観て思うのは、
同じプログラムでドキュメンタリー2本は疲れてしまうなと思いました。




A、B、Eプログラムを観て思うのは、
Aだけを観た人は他のプログラムも観たいなと思うだろう、
Bだけを観た人は2度とMOOSIC LABに足を運んでくれないかもしれない、
という危機迫るほど、
プログラムによって作品のバラつきがあったのが残念でした。

というか次のMOOSIC LAB撮りたい。
撮らせて下さい。

上に書いたような本音意見も覚悟の上で、
撮りたい撮りたい撮りたい。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

冒頭の文、同感です。
監督もキャストも見渡せばほぼ同じ。というのが変わらずの印象です。

ただ、最近思うのは、シーン全体を盛り上げていくことじゃないかなと。
映画太郎やMOOSIC LABの行動はやっぱり評価すべきポイントはあって、突破口みたい部分はあると思います。
参加はしていないけど、だから、どうするのか。
自分はどう行動するのか。どう届けるのか。

ただ、僕の職場の隣の席の人は昨年のとあるプログラムを単純にコラボレーションしているアーティストのファンとして見に行った際に上映の不手際と対応で二度と見に行かないと心に決めたそうです。

これって本当に残念なことで、この企画だけでなく参加していない我々も関係してくるわけで結果インディーズ、もっと言えば映画自体に足を運ばなくなるという大変な損害になってしまいます。

一人一人が高い志をもって臨まければ本当に未来はないなと思って、小さくですが行動し始めたところです。

手塚さん、コメント頂きありがとうございます。
とても嬉しいです。

その通りですね。

思うのは、全部が全部じゃないですが、
多作も影響しているんでしょうが、
若干質が落ちてるように思う作品が多いです。

その辺も含め、
本当に多くの人が面白いと思える作品を本気で作って、
届けていきたいですね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sairomimii.blog45.fc2.com/tb.php/115-ff2958a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

耳井啓明

Author:耳井啓明
(Hiroaki Mimii)
1984年鳥取県生まれ。
名古屋ビジュアルアーツにて
映画制作を学ぶ。
2004年東京に上京し
映画団体SAIROを結成。
映画・小説・写真と、
幅広く活動中。

詳しいプロフィール、
WORKSは、
下のカテゴリから。

SAIROのHPにて
月1作品配信中。

SAIRO公式HP
http://sairo.jp/

カテゴリ

プロフィール (1)
WORKS (16)
日記 (44)
映画制作 (13)
月1作品 (1)
映画のこと (7)
映画祭 (39)
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009 (8)
未分類 (1)

最新記事

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

カレンダー

07 | 2018/08 | 09
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。