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2013-02

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アウトローなパイ、ムーンライズを撮りにテッドと

ドドドと映画を観たので感想とか書いてみよう。
いやでも、映画を作ってるんだから映画を観るのは当たり前で、
マラソンランナーが走って練習して鉄タブ食べるくらい当たり前で、大したことではない。
でも大したことを書きたいのがブログであって、
そう最近は1日に2本映画を観る、
それも映画館で観るという大したことをやっていて、
「どうだすごいだろう」という自慢も含めつつ、
でも思う、別に本当大したことではないのです。って。
普通、一般的、ベター。

人は眠らないと記憶が蓄積されず、
一夜漬けで勉強しても1回寝ないと記憶が出来ないらしいですね。
というわけなので、と無理矢理結びつけ、
映画の感想書かないと映画のこと理解出来ないんですね。
そんな性分か。勝負だ。


『アウトロー』

「流れ者が事件を解決して去って行く」という、
シンプル・イズ・ベストなお話し。

何だろう、
おもしろいのかおもしろくないのか良く分からなかった映画。

無差別殺人事件が起きて、犯人が逮捕されて、
流れ者のトム・クルーズがやって来て、
「無差別じゃない、誰かに仕組まれた罠なんだ、真犯人は別にいる」
って言って解決させる。
んだけども、そもそもトム・クルーズが事件を解決させることで
得られるメリットって何だろう?と思った。
多分お金だろうけどそういうシーンは多分なかった。
ので主人公の動機の部分が消化不良で、
ちょっと置いて行かれた雰囲気。

あとトム・クルーズと言えば、
今や役者で選んで映画館に行くという稀な、
僕にとってヒーローな俳優なわけで、
『コラテラル』がとても大好きで、
この映画を観てトム・クルーズの役作りに魅了されたわけで、
でも『アウトロー』には、あんまりそう思わせるシーンがなかったなぁ。

すごく地味な笑いが多かった印象。
嫌いじゃないけど地味すぎてどうも。
あとラブシーンやロマンスが珍しく描かれてないハリウッド映画で。
それと音楽、カーアクションのシーンに音楽一切なし、
エンジン音のみ、というのも印象的だった。
あとトム・クルーズはバスがとても大好きだ。

後半、ヒロインが敵対者に捕えられてトムが助けに行くんだけど、
どうにもこうにもハラハラドキドキしない。
絶対的にトム有利な状況だし、ヒロインがさほど危機に陥ってもいない、
そもそも敵対者の動機がいまいち理解できず、
なのでぼんやりと観てたらぼんやりと終わっっちゃった。

主人公が掴めない。これにつきる。
まぁ流れ者だから、掴めちゃダメな気もするんだけど。
結局原作読めってことですよね。


『ライフ・オブ・パイ』

「トラと一緒に227日間漂流した少年」のお話し

前半がとにかく長い。
全然旅立たない。
違う映画観てる気分。

前半に、トラがヤギを檻ごしに食べるシーンがあるんですね。
檻の隙間、とっても狭いんですね。
でもトラは、1秒もかからずヤギを中に引っ張り込むんですね。
「いやどう考えても隙間的に無理じゃないか?」という違和感が残って、
こういう些細な違和感がその後の展開も邪魔をしてきたのです。

体感40分後くらい経ってやっと旅立ちます。
海で漂流します。
思ってた映画がようやく始まります。
主人公の少年、割と何でも出来ちゃって、さほど困らないです。
海の上でイカダ作っちゃいます。
食料だってあります。
魚も簡単に捕まえます。
トラも調教します。
もはやですます口調です。
『キャスト・アウェイ』のトム・ハンクスって、
もっと過酷なサバイバルしてたと思うんだけど、
この少年のサバイバルはさほどサバイばってないのです。

映画の主人公には、
出来ない奴 → 出来る奴  または、
嫌な奴 → 良い奴      になる変化があって欲しい。

パイは出来る子だから、
別に可哀想でもなく、
「出来る奴だから心配いらないよね」と、感情移入がどうもしにくかった。

で色々あって(と言っても何にも起きなかった印象)
パイは助かる。

あら良かったねと思ってたらラストにまさかのどんでん返し!!
どうりで主人公はシャマランに似てると思ったよ。
このラストは、とても好き。フィクションの素晴らしさ。童話の世界。
作り物最高。これぞ映画的。『落下の王国』みたいな。


『ムーンライズ・キングダム』

「少年と少女が駆け落ちする」お話し。

観終わってこれほど記憶に残らない映画も滅多にないんだけど、
頑張って思い出してみる。

少年と少女が駆け落ちする。
でも島なので外へは行けず、島の隅っこ目指してく。
大人や他の子供が2人を探す。
島パニック、ビル・マーレイヒステリック。

何だろう、少年と少女が愛し合っている感がちっともなくて、
とても感情移入出来ない。
文通で愛を育んだという設定になっているけれど、
文面が味気なさ過ぎて、サバサバし過ぎてて
監督の「どうだおもしろいだろう」という笑顔が透けて見えて来て。。。

いくら愛し合っていても2人は敵対者同士であって欲しかった。
1回些細なケンカはするけど、あとはずーっと仲良しのままだから、
あんまり盛り上がらない。

で敵対者は大人や他の子供達になるんだけど、
映画が後半になるにつれ、減って行く敵対者。
普通逆じゃないのかな。敵対者は増えていったり、
敵対者がより強暴になった方が個人的には好きだ。

主人公の少年はメガネだ。
寝る時はもちろんメガネを外す。
俯瞰で撮っているせいもあるけど、完全におじさん顔だった。
それが嫌だった。

ウェス・アンダーソンは苦手な監督。
唯一好きなのは『イカとクジラ』
これものすごく好きな映画。
関わってるのは製作だけど。

で『ムーンライズ・キングダム』の共同脚本はロマン・コッポラ。
2001年の監督作『CQ』がとても好き。
コッポラファミリーの中で1番好き。
もっとたくさん監督やって欲しい。


『チチを撮りに』

「娘2人に、14年前に別れた夫に会いに行かせる母」のお話し。

娘2人にSONYの新品デジタルカメラを渡して、
「お父さんの顔撮って来て」と母親が頼むことでお話しは進んで行くけれど、
「何故デジカメで撮る必要があるんだろう?」と思った。
母親は娘たちが出発する時、携帯で2人のツーショットを撮る。
「じゃあお父さんの顔も、娘の持ってる携帯で撮ってくればいいじゃないか?」と思った。

途中「カメラ充電してない、使えない」ってシーンがチョロッとあるけれど、
後半ではカメラ使えてるし、
その辺の充電問題も、携帯カメラにしておけば全部解決出来るじゃん、
母親に画像送信も楽チンじゃん、
と思ったので、前半から映画の世界にすんなり入り込めず。
デジタルカメラの方が映画的だからと言われればそれまでだと思うけど。
でもタイトルになっているくらいだから、
「撮る」ことへの理解は、すんなりとしたい。

キャッチコピーは、
「感動の再会と思ったらそこは修羅場でした」

思う。修羅場ってあったかなぁ。
修羅場とは、『サイタマノラッパー2』の葬式シーンのことではないか。
部外者が突然現れてラップをするという、あれはすごく修羅場だ。yo-yo!

『チチを撮りに』も基本的には葬式シーンで、
でも娘2人は葬式だと思ってなかったので私服で行く。
場違い感が際立って良いと思う。
ならば、葬式に出席させてもらえなーい、家にも入れてもらえなーい、
せっかく電車で長旅してきたのに「帰れ!」と言われる、
妹は言う。「どうしようお姉ちゃん」 
姉は言う。「忍び込んででも撮ってやる」
という展開が好みだけど、
そういう展開ではなくてすんなり娘2人は受け入れられてしまう。

この映画の葛藤は「お父さんを受け入れられるか、笑顔でお見送りできるか」
に焦点が当てられているので、さほどコメディ要素もなくでもコメディタッチに進む。
だから何だか違和感消化不良。

何だろう、普通主人公が誰かに何か言われたら、
主人公のリアクション待たずして観客は主人公の感情を、
主人公より少し早く感じ取れるものだと思うんだけど、
ちょっと主人公のリアクションを待たないと分からない部分が多かった。
リアルタイムの主人公の感情が理解できないシーンが多かった。
だから後追いして観ている感じで、
「主人公と一緒に旅してる」って気持ちにさせてくれない。
キャラ設定が薄いのか役作りが甘いのか。
娘2人は性格は正反対だけど、靴下を手を使わずに脱ぐっていう共通のクセがある。
そういう些細な感情が伝わりやすいシーンがもう少しあれば
もっと入っていけたのかな、とも思う。
お母さんにも同じクセを持ってて欲しいけど。

全体的に娘2人の演技がシーンごとにバラバラで繋がってない印象もあって、
あと瞬きのタイミングが違う気がして、
あと全体的に「リハ通りに演じてます、段取り通りです」って感じで、
でも子役はすごい。全部良かった。
呼春の表情もとても良かったと思う。
口の表現とか、素晴らしいと思う。

遠くにいてなかなか会いに行けなかったお父さんに、
気軽に会いに行けるようになるっていうラストは、
とても良かったと思う。
ちょっと解釈違いそうだけど、でもそう思った。
「2回目の万引き」のくだりが分かり易ければもっと良かった。
1回目は観客が一発で想像出来て、
伏線になるからその後すぐ思い出せるような力強いエピソードではなかった。

映画終わって後ろの席の人たちが、
「マグロはいらない」って言ってたけど、
ラストであのマグロのインパクトがあるから口コミで広がるんでしょう、
と思ったりもしたので、あって良かったと思う。

隣の女性は泣きながら笑って映画を観ていて、
嫉妬するほど理想の観客で、
目頭押さえながら笑える映画ってとてもとても理想的。

弁当がご飯、なのに川へはパン のくだり、
急いでいるのに洗顔 のくだり、
何度も寿司を囲んでケンカしているはずなのに新鮮に映るケンカ、
果物をコインロッカーへ のくだり、
駅から家まで子供1人で行かせてしまう距離感の不思議、
千葉、もしくは埼玉から歌舞伎町に通うのは大変だな、
鍵を開けっぱなしで出て行ってしまうクジ売り場、
忘れた呼春の鞄をみんなで取りに行く段取り、
など気になるくだり、演出はたくさんあったけど、
どうしても気になったのがリップのズレ。

個人的に海外でこの映画が評価されたのは、
世界共通で通じる家族愛もあるとは思うけど、
字幕だからリップが関係ないのと、
俯瞰で撮られた笑える濡れ場シーンだと思う。
あと骨とマグロ。
特に骨って、
死んだ人を具現化できるからとても良い。

母親が子供たちと鬼ごっこして、
1回お父さんを振り返る演出はとても良かった。
「123456789101112131415」
もとても良かった。


『テッド』

「クマのぬいぐるみが喋って動く」お話し

びっくりするぐらいお約束通りの展開だった。
クマが人間だったら、絶対にダメ。
でも逆に、オーソドックスって感動できるよね、と思った。

何で日本で大ヒットしてるのかな。
かわいいからかな。

個人的には、
テッドがとても良い奴だったので、
最初はもっと悪でも良かった気がするけど、
やりすぎたらヒットしてないのかな。



と、
長々偉そうにネタばれ全開で4本好き勝手書きましたけども、
自分の映画にフィードバック出来なければ書いた意味もないも同然で、
あと気になった部分と言うのは自分の映画で蔑ろにされていた部分でもあるので、
本音の容赦ない意見感想に耐えうる忍耐とメンタルはか弱いけれど、
自分がおもしろいと思える、
観客がおもしろいと思える映画を撮るしかないです。

大したことではないです。
当たり前に作らなきゃあダメだ!!
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プロフィール

耳井啓明

Author:耳井啓明
(Hiroaki Mimii)
1984年鳥取県生まれ。
名古屋ビジュアルアーツにて
映画制作を学ぶ。
2004年東京に上京し
映画団体SAIROを結成。
映画・小説・写真と、
幅広く活動中。

詳しいプロフィール、
WORKSは、
下のカテゴリから。

SAIROのHPにて
月1作品配信中。

SAIRO公式HP
http://sairo.jp/

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