FC2ブログ

2020-08

とりとめのない映画のこと

1月2月3月は
行く、逃げる、去ると言いますが、
まだ比較的ゆったりです。
慌ただしさ、騒がしさ、春よ来いな日々です。

年末から、
2週に1回企画会議を始めました in 渋谷。
本音であーだこーだ言い合ってます。
あーだこーだ言うことで、
企画作る力、脚本読む力の筋トレしてます。
今はまだ3人ですが、
色んな意見、感想が欲しいので、
首長く参加者募集中です。
全然、他業種でも大丈夫です。
色んな意見、感想が幅広く欲しいので。


例えば知り合った役者さんとかに、将来の夢を聞きます。
で「その夢に近づく為に毎日何かやっていることありますか?」と聞きます。
あまりちゃんとした答えが返って来た試しがなくて、
「人物観察してます」と言われても「でも真剣にやっていないんでしょ」と思ってしまうし、
「まぁ役者さんは現場で勉強するんだよね」と納得してしまいます。

で映画監督が現場だけの勉強で成長するかと言えばそんなわけなくて、
ようやく映画の勉強を、ド真面目に始めました。
はい、始めました。今までちゃんとやってませんでした。
人に聞いといて…っていう話しですね。

でその勉強の成果を人に見て欲しいから、
企画会議の時に持って言ったら、
「狂ってる!」と言われたので、
「よーやく映画に狂えたーやったー」と、
少し嬉しかったのです。

勉強がとても楽しくて。
で先日久々に、
と言っても年に3回は観るみんな大好きな『500日のサマー』をじっくり観返してみて、
「あぁこれ今観ちゃダメだった」と後悔した。

映画を観るタイミングってのはとても大事ですね。
わりと好きなソフィア・コッポラ監督の、
『SOMEWHERE』を観たら全然面白くなくてしっくりこなくて、
「これはあれだ、子供出来てから観る映画だ」と思ったりしました。


唐突に最近驚いたこと書きます。
・パク・チャヌク監督の新作『ストーカー』の予告編のカッティング。
・1989年の伊勢丹のキャッチコピー 『恋が着せ、愛が脱がす』
・『500日のサマー』のサマーが
 『あの頃ペニー・レインと』の主人公のお姉ちゃんだったこと。

何度も観返して、
何度もサマーに恋をして、
好きだけど嫌い、サマー嫌い、でも好きっと思って、
でもズーイー・デシャネルのコト全然知らないってんで調べたら、
これまた大好きな『あの頃ペニー・レインと』に出ていたなんてっ!!

もう当然、はい即座に観ました。
5秒後にはデッキにDVD入れました。
多分10年振りくらいに観ました。

実は去年劇場で観た映画で1番だったのが
同じくキャメロン・クロウ監督の、
マット・デイモンが動物園を作っちゃう『幸せへのキセキ』で、
もちろん良い映画だったんですがチラリと『あの頃ペニー・レインと』の
主演のパトリック・フュジットが出ていて、
それ込みで感動値上昇したわけで、
監督の心遣いに、優しさに、
まぁ、はい久々に観ました『あの頃ペニー・レインと』。


51T8321EZPL__SL500_AA300_.jpg



音楽雑誌の少年ライターが中堅バンドのツアーの同行して、
夢に恋に友情に色々あってって話し。

洋楽全然聴かないけど、
この映画今観てもすっごく良くて、
2時間40分(特別編集版)もあって全然飽きないし、
何たって邦題が抜群に良いし、
せつないし、でもハッピーエンドだし、
ズーイー・デシャネルはあれですね、
「演技の素人か!」ってくらいおかしな演技をたまにするとこがあって、
それ込みでやっぱり良いです。

音楽映画なら『once ダブリンの街角で』が好きだけども、
別に『あの頃ペニー・レインと』は音楽映画ではなくて、

『500日のサマー』はサマーに、
『ルビー・スパークス』はルビーに、
『あの頃ペニー・レインと』はペニーに、

男だったら誰だって恋するよ、
そもそもタイトルに全部名前入ってるし、
そういう映画は良いよ、
というわけです。

別に事細かくシーンを掻い摘んで良さを書いたりしません。
ほとんどの登場人物に感情移入出来た、っていうざっくりな、、、
いつ観てもどんなタイミングで観ても良い映画、
良いものは良いの姿勢、
それが観終わって30分後の今です。
何か今日のブログ、片仮名満載で、
ハリウッド情報を発信することに熱中してる人のブログみたいですね。


でもまた片仮名いきます。
みんな大好きポール・トーマス・アンダーソン監督の、
『パンチドランク・ラブ』
これ全然面白くないと思うんです。
でも以外に観返してるんだけど、
いつもハマらない、面白くない。
プリン関係ないし。主人公のこと好きになれないし。
正直、良く分からない。

でも時が経って、
「そうそうこれ面白い映画だから」って思って、
何度も観ちゃうんですね。
でも面白くなくて、「何で観たんだろう?」の繰り返しで。

ただこの映画って、
強烈に頭に残っているシーンがあって、
道のピアノ、影のキス(風船!)、ダンス、シャラップの連呼、
そういうのが観たくて何度も観ちゃうんだろうか、
と思ったりもします。

ストーリーが面白いには越したことないけど、
こういう強烈に頭に残るシーンってのも映画には大事ですね。
そこが良ければ、面白い映画ってことで記憶にも残るし。


今年1番面白い映画だと思っていた『ルーパー』観ました。
今年のランキングトップ10にも入らないくらい普通でした。
期待値高かった分、落ち込みもドスンです。急降下。

前半は面白かったんだけど、後半がどうも。
多分、主人公がずっと「待ち」の姿勢で、全然行動しない動かない、
というのがダメな理由だと思います。
映画監督が好きな映画監督ライアン・ジョンソン監督には今後も注目だけれど、
全作『ブラザーズ・ブルーム』の方が圧倒的に面白かったなぁ。


1月2月3月は
行く、逃げる、去ると言いますが、
まだ慌ただしさ、騒がしさが来ないので、
映画にそれらを注いでます。

でもまぁ、いつだってそうなんですけど。
20年前に『ジュラシック・パーク』を観てからそうなんですけど。

網羅するパンチ

DSC_0478_20130120151813.jpg


「本音を言わない人は信じない」

そんなコト言って作品の感想の本音を引き出したりしてるわけだけど、
先制パンチ放ったくせに繰り出される特大パンチの応酬に完敗し、
「心が割れる音がした…」と、
生まれたての子馬みたいにオロオロしたりする。

というのは遥か昔に卒業しましたわけがなく、
そんなのはたった3か月前にもあって、
実際悔しくて涙がキラリ出て、とはいえ、
オブラートなんて言うオランダ語に包まず、
本音で感想を言ってくれる数少ない方々には、
ホントに信頼、感謝、謝謝、
お返しは本音。

とゆーわけで書きます今日も。

先日、お知り合いの劇団プロデュースユニット モラトリアムパンツの
稽古の見学に行って来た in 仙川。

お知り合いになったのはついつい最近で、
元々は月1制作をしていた約3年前、
斜めでクールな構造のせんがわ劇場で公演された『新羅生門』を、
SAIROが撮影させて頂いた。
とても面白く、ゲネ含めて3回も観たのに3回とも泣いた。

その舞台の主役をやっていたのが橋本さんという方で、
「とんでもなく熱い俳優がいる!すぐにオファーだ!」と意気揚々したのに、
忘れ、色んな出会いと別れと悔しさ嬉しさ繰り返し何やかんやと1000日以上が経過し、
これまたお知り合い「あいらいく(I Like) あらいいく」というキャッチコピーでお馴染の、
新鋭女優 新井郁さんが舞台に出演するって言うんで行くって言うて、
劇団を調べてみると何とも見覚えのある顔が、熱い顔が、
「あぁ、あの時の橋本さんだ!」と、
そして橋本さんが主宰するのがモラトリアムパンツという劇団だったという、
3年振りの再会、縦の糸横の糸の繋がり、はい、そんな長々なセットアップでした。

舞台は怖いと思う。
笑わせたいシーンで客席から笑いが起きない恐怖、耐えられない。
まっくろ黒介みたいにサササと観客が引いていく音、一緒にサササしたい、
そんな風に毎度毎度「心が割れる音がした」と思えば、
もう2度と元に戻らないんじゃないかと、ココロココニアラズ状態。
ただ、永遠のライバルである上田監督が去年舞台演出デビューをしたこともあり、
いつか舞台もしてみたいなーと漠然と思ってた。
思ってて「そういや舞台のコト何にも知らないや」と思った。
思って「見学者WELCOM!感想もWELCOM!」の文字を見つけ、
見学しに行ったという、
はい、回想でした。

見学した。
抜き稽古、通し稽古、見て、学んだ。
気づけば9時間経っていた。

もう何と言うか楽しいんですね、舞台を作って行く過程もそうだけど、
人の演出を見るのが。ホント勉強になる。
楽しかった。

で、「ありがとう、さようなら、ファイト!冷たい水の中を~」とはならない。
だってずっと思ってたんだもん。
「知り合いに誘われ観に行った舞台の8割は何でおもしろくないんだ!」と。
知らない。理由なんて知らない。こっちの問題じゃない。
値段が高いうえにおもしろくないのは、全然知らない人の結婚式2次会みたいに苦痛だ。

舞台の事は何にも分からない。
「でもここは観客目線で、映像の演出家目線で、
もちろん本音で言わせて頂きたい、じゃないと来た意味がなくなっちゃう!」と、
ノート4ページに渡る意見・感想・提案(ひっくるめてダメだし)を
クーリングオフ断固反対の姿勢で言わせて頂く。夜の鳥貴で、冷めた焼鳥前にして。
容赦ない本音のパンチ。
逆の立場だったら涙流してさよなら言わずに1人抜け出しゴーホームして灯りパチンと消して、
一方その頃みんなは消えた自分を必死に探し回ってる、けど知らないそんなの知らない、
ってくらいに。

なのに橋本さんはとても優しかった。
メモを取りながらちゃんと話しを聞いてくれた。
気づけば3回目のキャベツおかわりだった。

最終的には橋本さんの家に行ってハツを焼いてくれたのにも関わらず、
一口も食べないという暴挙を、
劇団員でもなんでもない、言ってしまえばただの見学者が繰り出し、
裏話や演出話や舞台とは?など、
熱い話しをしたんだけどそこは愛をもって割ります。

本音を言いきったスッキリ感と、
本番まで残り3日という緊張感の中、
気づけば夜が明ける1時間前でした。

多分きっと、僕が伝えた意見は参考になったようで、
何箇所かは取り入れてくれそうで、
そしてそのせいで、
本番はキャスト、スタッフと同じくらい緊張するんだろうな、とも思う。
「伝えた意見が当日の観客と真逆だったら…」
「闘う君の唄を闘わない奴等に笑われたら…」
あぁ責任を、感じたりもする。


そして本番、
昨日観てきたんだけど、
もうビックリするくらい客観的には観れなかったんだけど、
稽古に比べ随分面白くなっていたんじゃないかと思う。
演出と役者さんのクオリティがグッと上がっていて、
何の為の何を伝えるシーンかというメリハリがちゃんと伝わって、
良かったと思う。

31日まで渋谷でやってます。
連日満員電車(打ち間違えてない)で追加公演も決まったみたいです。
詳細はコチラ⇒http://www.morapan.com/

観て頂いたみな様、
どうか僕にも感想を教えて欲しいです。
もちろん本音で。



舞台演技は大げさと良く言われます。

今回客席数30席の小さい空間、
なおかつ360度観客がいる空間、
こういう場合、
いつもの舞台演技をするべきか?
映像演技でやった方が良いのか?
役者と観客の距離が近い。
ならば映画には出来ない匂いの演出もアリなのか?
人が演じる犬が出てくる。
リアリティはどこまで追求するのか?
などなど、全然まだ分からないとこだらけなので、
もっと舞台を観なくちゃなと思うわけです。
ホント、大人計画とキャラメルボックスしかちゃんと観てないという、
笑いか泣きか、しかないではないか。
ダメですね、広く吸収しないと。
当たり前のことを当たり前に思う。



えと、お知り合いなんで書いちゃおうと思うけど、
「あいらいく(I Like) あらいいく」というキャッチコピーでお馴染の、
マルチな才能持参する女優 新井郁さんが言ってしまえばアイドル役で登場する。

アイドルは完璧でないといけない。
本人が許しても周りが許さない。と思うんだけど、
靴にどうしても違和感があって、どうしても気になってしまった。
「靴なんて誰も見てないよ」と思うけど、
「靴を見ている人もいる」とも思う。
靴以外だってそう。
もしも1つでもアイドルらしくないところがあれば、
それはアイドルを演じている役者であって。。

当然これは映画にも言えることで、
「観客が感じる細かな違和感までは到底分からないけど、観客をナメちゃあいけない」と、
逆に自分が気付かされたようで、
もっともっと脚本、演出、その他もろもろ見えない映らないところでもetc...
技術を高めねば!
と思ったのでした。


さてそろそろまとめたい。
何たってこれだけ書くのに5日もかかってる。

劇団プロデュースユニット モラトリアムパンツには今後も注目だ。
正直、モラトリアムパンツの言葉の意味は知らない。
みんなはモラパンって呼んでいる。
だから日本語としてはおかしいけど『網羅するパンチ』を略して
モラパンだとばかり思ってた。

でも絶対面白いことをやってくれると思う。
いや、面白いことしかやってくれないと思う。


そして舞台の演出もしてみたい!
早く映画も撮りたい!

と長々書くことによって、
パンチ(本音の意見)待ち。
僕にもどんどんパンチ下さい。

パンチ、
網羅します。

そのうえでその上をいきます。

ぐらいの勢いで。

つらつら つらつら

DSC_0428.jpg

タイムマシンの映画を撮る為に、
タイムマシンの本を読んでいます。

タイムマシンの本を読む為に、
相対性理論の本を読んでいます。

相対性理論が難し過ぎたが為に、
相対性理論を聴いています。

相対性理論では「ふしぎカルテット」が1番好きです。
俗に言う脱線です。
ここで言う相対性理論はバンドの相対性理論です。
ですます口調を辞めます。

何だか、ハマればすごい速度でハマるんだけど、
飽きるのもすごい速度で飽きちゃった。
作詞作曲を全部やくしまるえつこがやっているわけではないと知って冷めちゃった。
詞がとても好きだったのに。
やっぱり歌だけはちょっと。。
でも今更再度ハマっている最近です。

詞が独特といえばスピッツ。
草野マサムネは28歳で「チェリー」。
昔に比べ、少しずつスピッツの詞を分かるようになってきた。
でもホント最近、これが失恋した男の歌だと知った。
詩的な詞を理解するのは難しいな。

歌離れ映画に行きます。
「タイムトラベルの常識を覆す」というキャッチコピーの、
今年1番おもしろい映画だろう『ルーパー』を、
観ないわけにはいかない。
そもそも完成もしていないタイムマシンに常識があるのか疑問。
そう思って調べてみたら、
「タイムトラベル映画の常識を覆す」が正しいコピーだった。
凡ミス。

TVで「お餅芸人」
お餅はきな粉だけが好き。
ジョゼがアリなら、きな子もアリか?

お正月テレビで『ジョセと虎と魚たち』をやっていてチロリと観た。
すごくおもしろくてビックリした。
初めて観たのは「邦画なんて…」と思ってた18歳の時。
誰にも感情移入出来なくて、全然おもしろくなくて、
むしろイライラしてきて、「っていうかD【di:】が好きだから観ただけだしっ!」と逆恨んで、
「ジョゼが1番好きな映画です」とか「くるり好きです」と言っちゃう人は信用できない、と思った。
10年振りに観て、ジョゼを好きになれた。
あの時出会えていたら、また違ったんだろうに。
そしてくるりと映画は、関係ないなと思った。

『ルビー・スパークス』を観て、
「タイプライターって消せないから良いよね」と思って、
修正なしで未来へ未来へ向かって書いております。
結末なんて何の園です。
打ち間違いも上の空。
たいして韻踏めずガッカリ。

ガッカリと言えば『レ・ミゼラブル』
あんまり大きな声で言うのも憚れるけれど、
苦手な映画だった。
会話は普通が良かった。
アン・ハサウェイはずっと観てたかった。

苦手と言えば昔から、
「読了」「拙作」などの言葉を使う人が苦手です。
何故だろうと考えてみると、
「もっと簡単な言い方があるのに何でわざわざ難しい言葉を使うのさ!」という、
言わば学の無さ故の嫉妬なんだろうと思います。
単純に、差を感じる。
サラッと使えるようになりたいとは思わないけど、
相手が観てない映画の話題で物事を伝えようとしたり、
似たようなことを自分でもやっているんだろうなと思う。
ので気をつけよう。

青山でワインとソーセージ。

そういや最近、「映画の観方、狂ってる」と言われたので、
「ようやく狂えたー」と一安心しました。
へへへ。

何だこれはどこへ向かうんだと自問自答し出したので、
過去に帰ります。

タイムマシン。
そうタイムマシン映画。

おもしろい映画を作りたいが為に、
タイムマシンの映画を撮ります。

当たり前に頑張る

DSC_0469.jpg

明けまして、おめでとうございます。

今年はマヤを振り切り明けまして、
毎年当たり前のように年が明けますが、
当たり前でなく明けれることに感謝しなきゃだなと、
新年早々『シンドラーのリスト』を観て思ったのでして、
「あぁ家族ってタスキを繋いでるんだな」と箱根駅伝を見て思ったりもして、
お正月に実家は3年振りで、
「雪の白、寒さの質が違う、甥っ子カワイイ!」のトライアングルの中、
壬生菜のおいしさに感動したりして比較的ゆっくりと過ごし、
只今、ただいま東京して、
「おかえりもいってらっしゃいも聞こえない」生活に舞い戻りました。
とさっ!!


去年の目標で唯一守れたのは「マックに行かない!口にしない!」だったので、
それはそれでもはや何の為なのか分からないけど継続するとして、
今年はもぅ、いや毎年言っていますが今年はそぅ、
頑張ります、本当に。
楽しさを毎日更新するくらいに、
憧れに数歩近づけるように。


何だかんだと28歳で、
早生まれの恩恵受けてるので実際30歳の人と同い年なわけで、
頑張ると言って頑張らないのはただ単にウソになっちゃうので、
はい、頑張ります。


幸先よろしく、
上映のお知らせです。


日本芸術センター第4回映像グランプリ記念上映会

『ぼくだけの宿題』

【日時】 1月26(土)、27日(日) 両日とも15時からのブロック
【会場】 神戸芸術センター2階 プロコフィエフホール
【料金】 500円


神戸、関西にお住まいの皆さま、
是非よろしくお願いします。


また次は愛知県での上映も決まりましたので、
詳細決まり次第アップさせて頂きます。

今年は撮って上映して、
当たり前の新年にそんな当たり前のことが出来る喜びに感謝しつつ、
過ごしていこうと思います。

今年もどうぞ、よろしくお願いします。

本を読む

最初は冗談だと思っていた。
だから冗談を合わせていた。

「知り合いの役者が役者を辞め、小説家を目指している」

家になるべく篭り、
ひたすらに本を読み耽り、
映画祭をネタにして皮肉った心理合戦の小説を構想している。らしい。

この人は、冗談だと思わせ人を油断させるのが得意だ。
でも、口では嘘を吐いても、体は本音。

最初は誰もが冗談だと思っていたけれど、
最近のこの人の行動はとても冗談だと思えず、
故に本気なのだと思い始めた。

「彼は、小説家を目指している」

冗談を見破って、でも彼の心の熱には見て見ぬふりをして、
未だに「あはは」と冗談を合わせてはいるけれど、
僕は、冷ややかにささやかに、応援をしている。



さて、固く書こうと意識したあまり、
何の話だかさっぱり分からなくなってしまったので、
その意識捨てて書きます。とくと書きます。

本をたくさん読む時と、
全く読まない時があるんです。

最近はもっぱら、読む時です。
「2日ください、十分です」の時です。

というか前から思ってたんですが、
「十分」ってさ、「じゅっぷん」と読み間違えちゃうよ。
だからもう「充分」に統一して欲しいなー、などは置いといて、

昔から、好きな作家さんを見つけては過去作を読み返す、
という癖があって、
金城一紀、綿矢りさ、本谷有希子、辻村深月、湊かなえ、長嶋有、エト・セトラ。

一通り読みました。
で結局、その作家さんの最初に読んだ本が1番おもしろい、
というのに気づきました。

辻村深月なら「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
長嶋有なら「猛スピードで母は」
綿矢りさなら「夢を与える」

人が何と言っても、
その作家さんの新作が出ても、
最初に読んだもの以上だとは思えなくて、

結局、
「もう読まなくていいんじゃないか」とも思った。
1冊で十分ではないのかと。

ところで、
本好きな人はどの程度セリフ以外の部分、
ト書きって言うのでしょうか、
そこをどの程度読んでいるのか気になります。

正直、さほど注意深く読んでいる人は少ないんじゃないかと睨んでます。
多分、流し読み程度ではないかと。
頭には全然入っていないのではないかと。
そして「俺って私って、本読むスピード上がったな」と、
「趣味を読書にしてしまえるスマートな位置まで来たな」と、
勘違いしているんではないかと。

もちろん登場人物の行動や心理描写はちゃんと読むものと思うけど、
それ以外の部分ですよ、
抽象的な比喩的な文章、
これのことです。
「春」をいかにもな表現で長々書いている部分。
絶対物語の確信ではない部分。
読んでも読まなくても良いなと思える部分。
作家の作家による作家の力を見せ付ける部分のことです。

そうそう辻村深月の「ぼくのメジャースプーン」を読んで思ったのが、
これ中盤読まなくても、全然物語に付いていけるなと思いました。
ほぼ会話劇だから、少なくともセリフ部分だけ読めば全然分かるなと思った。
でも辻村さんのことだから、絶対つまらないと思わせといて
伏線張っているんだろうと勘違いして一応読んだけど、
全然おもしろくなくてー。

そんなことを思っていた矢先、
久々に読んでみようと、
本谷有希子の「あの子の考えることは変」を読んで、
衝撃を受けました。
なんだこれはと。

セリフはもちろんのこと、
ト書きさえもおもしろい!って。
なんだこれはと。
やわらかい表現でスッと入ってくるんです。
なんだこれはと。

それで結局のところ、
小説なんだから、
ト書きがおもしろいものがおもしろいと思うようになりました。
ストーリーとかではなくて、ト書きだけおもしろくったって全然大丈夫。
むしろト書きが1番大事!って。

僕が小説に求めるものはソコだと思いました。

「ト書きをいかにおもしろおかしく表現しているか」

表現力。
突き詰めてしまえば松尾スズキではないかと思うのです。

突き詰めてしまえば1ぺージ目で判断できちゃうなと思うのです。

あなたは、小説に何を求めているのさ?
ちょっと教えてみんさいな?
たくさん読んで、いるのでしょう?


みたいな内容を必死に噛み砕いて、
小説家を目指しているその人にメールした。

返信は、未だ、なく。

彼はバレぬよう、
冗談を冗談で必死に突き通そうとしているので、
結局その冗談に乗ってあげているところです。

「小説家を目指している」と言ってしまえば楽なのにと思っていたけれど、
冗談のままが楽なようです。

冗談のまま1冊書き上げたら、
まんまと騙されたフリをしてあげようと思います。

「ト書き、おもしろいじゃん」って言ってあげようと思います。

«  | ホーム |  »

プロフィール

耳井啓明

Author:耳井啓明
(Hiroaki Mimii)
1984年鳥取県生まれ。
名古屋ビジュアルアーツにて
映画制作を学ぶ。
2004年東京に上京し
映画団体SAIROを結成。
映画・小説・写真と、
幅広く活動中。

詳しいプロフィール、
WORKSは、
下のカテゴリから。

SAIROのHPにて
月1作品配信中。

SAIRO公式HP
http://sairo.jp/

カテゴリ

プロフィール (1)
WORKS (16)
日記 (44)
映画制作 (13)
月1作品 (1)
映画のこと (7)
映画祭 (39)
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009 (8)
未分類 (2)

最新記事

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -